日々のあはい

貧乏人、本を読んで暮らす

大敗とアップルパイ / 読了本と休日の映画

10月13日(金)

保有している株が強烈な大暴落を起こしており、何も見なかったことにして楽天証券のアプリを閉じた。こっわ。すぐに開いた。見間違いじゃなかった、酷い。大惨事。無駄に閉じたり開いたり。まあ、こうなる前にきっちり損切りできなかった私の負けだ。そこは潔く認めねばならない。あとはもうできるだけ早く、数ヶ月後か1年後か、もっと早いかもしれないし遅いかもしれないが、とにかくいつかブチ上がってくれと祈るばかりだ。来年はもっと上手くやれるようになりたいな、と苦々しい思いで家計簿を見つめた。今年は株で月6,000円の利益を出すことを目標にしているのだが、今のところはプラス4,000円程度だ。種銭が少なくても、もう少しなんとかなるはずだと思う。来年は、などと言ってしまったが、別に今年の取引ができなくなったわけでもなし、必要以上に気弱にならずやれる範囲でやってみよう。

ともあれ、休日である。

きれいに晴れて風もなく、気温は22度と実にちょうどいい気候。素敵な秋の日、という感じである。街の街路樹も少しずつ色づいてきて、うきうきとする。これは出かけるしかないな(まあ休日はどんな天気でもだいたい外出するのだが)と、お昼、お腹を減らしながらガストに向かった。

ガストのアップルパイ

ドリンクバーとアップルパイを注文。美味しいのだが、パイ生地が薄くて秒でなくなってしまった。もっと食べたい。写真だと量が分からなかったのでトッピングなしで注文してしまった。ソフトクリームを乗せてもらうべきだった。

いつものカフェに移動して読書、そして読了。

「呪い」よりはまだ「ケガレ」の方が身近な言葉のように思えるのだが、ケガレを生み出すのは呪いであるし、日常会話で呪い呪われと言い合わないからといって、それが行われていないわけではないだろう。遠い世界の、物語やオカルトの専売特許ではあり得ない、私たちの生きる世界に在る、私たちにとっての「呪い」を見つめるための1冊であった。面白かった。

図書館にも行こうと思っていたが、なんとなく気乗りせず、帰宅。

休日のお気に入りはガスト、モス、コメダ、行きつけのカフェが3件、図書館が2件。行動範囲がわりと定まっており、もう少し広げたいなと最近よく考える。日常に刺激、とまではいかなくとも、適度な変化は作りたい。

冷凍餃子、蓮根の竜田揚げ
晩ごはんは茶色くなりがちかも

毎日、野菜を5種類食べることを目標にしているのだが、休日だけはあまり考えず、食べたい時に食べたい物を食べている。写真の奥の物体は、めんつゆで軽く下味をつけた蓮根に、片栗粉をまぶして揚げ焼きにしたものだが、たったそれだけの料理なのにすごく美味しくてびっくりしてしまう。スナック感覚でポリポリ食べて、うっかり食べ尽くしてしまうので、あまり量を作らないよう心掛けねばならない。旬の食材くらいもりもり食べたいが、節約のためには仕方がない。外食をする分、食材費には気を遣う。今月の食費は予算が20,000、残り6,227円である。今月はあと2週間だから、1週間で3,113円。あまり余裕がないので楽天ポイントなども使いつつ、美味しく楽しくやりくりである。

食後は映画を観て過ごした。

開始3分で、映像美!とときめかされる。1時間半の短い映画だったが、このストーリーなら短くて正解か。原作は菊池寛『袈裟の良人』、『源平盛衰記』の遠藤盛遠と袈裟御前のお話だ。つまり、美しい人妻(袈裟)に狂おしく横恋慕をした男(盛遠)が、最悪のストーカー行為に及んで全部ぶっ壊してしまうひでえ話である。こうして書き出すと身も蓋もない。いや「他に言いようがあるだろ」と思われるかもしれないが他に言いようがないんだよこれ。それでも楽しく観られたのは、映像と役者さんのおかげだろう。特に、清廉な貞女を演じる京マチ子の説得力と存在感が素晴らしかった。機会があれば4Kリマスター版も観てみたい。