日々のあはい

貧乏人、本を読んで暮らす

汗ばむ春と祈りについて

天気予報の正気を信じ、5分袖に薄いカーディガンを羽織っだけの格好で、恐る恐る出勤した。結果、1日中カーディガンすら要らない暑さであった。天気予報はバグってなかったが、地球が季節を間違っている。勘弁してくれ。今年の夏もしんどいことになりそうだね、と同僚とふたり遠い目をした。お花見もまだなのに夏の話なんて。情緒。桜のつぼみはほんのり色付きはじめている。来週あたりかな、など言っていたが、明日にでも咲きそうな勢いである。

冷たいお蕎麦を食べたい気分になりつつ、真っ直ぐに帰宅。作り置きを温めて食べた。お花見で使うお金を捻出しなくてはならないので、今月は、いや、今月も節約生活をがんばるのである。

読書は今日も『神と仏と日本人: 宗教人類学の構想』。祈りとは自己を超えた大いなる存在に対する願いの現れであり、祈る対象をもたなかったのが仏教であるという話。なるほど、仏教は悟る(自らを燈明とする)がために(神に)祈らない、か。仏教のことを考えるときに、なぜか「祈り」という言葉の出てくることがなかったので、ハッとしてしまった。