日々のあはい

貧乏人、本を読んで暮らす

時間はふしぎ

雲の形や夜風の感触に秋を感じる。

季節の商品をお客様に売る商売の我ら、「もう9月で秋ってことは、10月が一瞬で過ぎて、冬のセールの準備がはじまって、つまりもう今年が終わるじゃん」という完全にお決まりの会話を今年も交わしあい、時の速さに戦慄きあう。

それにしても春のことがもう2~3年前のことのように感じられる。一瞬で過ぎて一瞬で遠ざかる、時。いや、近所の公園にお花見に行って、八重桜と寄せ豆腐を堪能したことなどは、むしろ2~3か月前くらい最近のことのように思い出せてしまうから、えらく遠く思えるのは仕事のことだけである。不思議だ。

時間って不思議。時計や身体のリズムなどでははかれないものが間違いなく流れている。そう感じるのに、具体的に言葉にしようとするとさっぱり上手くいかない。場所や空間との結びつきがきっとすごく強い、くらいのことしか言えなくて、もどかしい。本を読みたいな。この手の話を何100ページ何1000文字って量で言語化してしまえる人たちは普段何を食って生きているのだろうか。分からんからいろいろ食って生きてやろう。斬新なデブ活。いろいろなお野菜を食べていた方が体調やお通じや寝つきがよい、というのは実感としてあるので、頭の回転数にも影響はあるかもしれない。

なんだかどんな季節も結局、うまいもん食って本を読みたいと思って過ごしている。そういうことしてる時間だけ、いい感じにゆったりと流れて欲しいものである。