日々のあはい

貧乏人、本を読んで暮らす

冬装備で紅葉を思う / 『夜消える』を読む

10月22日(日)

ブロッコリーと長芋のめんつゆチーズ炒め、美味しい

日の出(5:56)と共に目覚めて、6時にベッドを抜け出した。日曜日だが出勤、4連勤の最終日である。西の空が色付いて、少しずつ明るくなってゆくのを横目に身支度をした。久しぶりに青空が見られて嬉しい。朝ごはんを食べて、日記を更新してから家を出た。外は耳が痛くなるほど冷える。ストールは少し早いかとも思ったが、まったくそんなことはない。ぐるぐる巻きつけて朝の街を歩いた。すでにダウンコートを着ている人すら見かける。冬じゃん。いつの間にか近所の公園も赤と茶色だ。今年の紅葉見物はどうしようか。少し遠くのショッピングモールにも行きたいのだが、紅葉を見に行くか買い物に行くか、両方やるのではなく2択になってしまうのが貧乏人のつらいところだ。

週末はいつも、そこそこ忙しくあれ、と願いながら店に出るが、今週は祈り届かず無念である。必要以上に穏やかな8時間勤務ののち、退勤。突風に怯みながら帰路を辿った。天気の方はあまり穏やかではなく、昼は突然の雨、夜は強風ののち雨と雷、いつもながら(最近はいつもだ)読めない空模様の日であった。コンビニでカップ麺を購入し、帰宅。自炊が厭なわけではなく、単にカップ麺が食べたい気分だったのだ。美味い。

食後に実家に電話を入れた。父が病気をして歩けなくなって以来、バスか電車で片道1時間の実家に毎月1回、顔を見せに行っている。今週は早番の多いシフトで、休みも普通に2日ある(1日の週もある)ので行くなら明日だと思った。あとは晴れてくれればいいのだが。

一幻たまに食べたくなる
栄養を摂るために作り置きも添えて

休憩時間を使って『夜消える (文春文庫)』を読み進めた。『夜消える』『にがい再会』『永代橋』『踊る手』まで読了して、残り半分というところだ。ぶっちゃけイマイチなのだが、『踊る手』がめちゃくちゃよかったのでもう全部許せる。ちょろい読者である。ていうか藤沢周平、話が面白くなくても「でも文章が藤沢周平だからな……」と、文章の魅力ひとつで大抵のことはウン……(頷き)ってなる。ならない?