日々のあはい

貧乏人、本を読んで暮らす

『ラスト・ディール』を観た / なんにもない日はすぐに書く

10月18日(水)

朝はだいたい納豆ごはんかお好み焼

毎朝9時に株価をチェックしているが、最近は地合いが悪すぎて手を出したくても何もできない(すべきではない、たぶん)。明らかに下げすぎな銘柄を見つめながら、さすがにここが底ではないのか、いや明日も売られるのではないか、と小一時間悩むも結局、放置。株、永遠に分からん。私のようなヘタクソビンボーが今この相場でできることは、焦らないということだけだ。

さて、休日である。

行きたいカフェがあったのだが、夕方近くになっても顔を塗って身支度を整える気分にならず、わりとめずらしいことに家から一歩も出ずに過ごしてしまった。ノーマネーデーを1日増やせたと思えば悪くない。日中は作り置きのおかずを3品こしらえ、ごはんを炊いて冷凍し、YouTubeでゲームの実況動画を視聴、あとは書き損ね続けていた日記を書くなどしてまったり過ごした。日記は溜め込めば溜め込むほど後日かたちにするのが難しくなると思う。出来事らしい出来事がなく、印象が薄い日の日記こそ、その日の内に記しておきたい。

ナポリタン

家計簿の〆日まで残り9日、毎日の献立を決めておいた。野菜のストックにまあまあ余裕があるので、おやつだけ買えばあとは間に合いそうである。休日の過ごし方次第だが、10月の食費もなんとか2万円以内に収まりそうだ。

休日なので夜は映画を観て過ごした。

芸術という夢に生きるじいさんと、その孫と、娘さんのお話である。72歳の主人公の言動にギャンブル依存の人っぽい生々しい愚かさがあり、金がないのにオークションにぶっ込んでいく様や、家族を顧みず自分と自分の好きな物の世界に没入する姿が、目を背けたくなるほど痛ましく、しんどかった。だからもう一度観たいとは思えない作品なのだが、邦題にもなっている肖像画の謎の解ける場面とその後がすごくよくて、なんやかんや最後まで観られてよかったなとも思っている。この1時間34分には、じいさんの人生が詰まっていた。人生は、愚かで惨めで愛おしい。映画っていいなあとしみじみ思った。