日々のあはい

貧乏人、本を読んで暮らす

閑古鳥鳴く沼 / 読書メモ(5-3)

9月21日(木)

3連勤の3日目であったが、連日、天気が不安定なせいだろう、閑古鳥が鳴くとはこのことかと呆然とするような寂れぶりだった。いっそ店を閉めた方が電気代がかからないだけマシなのではないかと、スタッフ一同げっそりである。

上司と長時間のミーティングがあったスタッフは特に、1日中しんどそうにしていた。「これから他店舗へのヘルプを求めることがあると思うが、その時は快く受け入れるように」といった話をされたらしく、消耗を隠し切れない様子だった。仕事内容がまったく違う上に、拘束時間が長く、待遇もさしてよろしくてない他店への異動は、たとえいっときのことであってもとても大きなストレスだ。それでも会社としては、人手が不足しているときは誰かに頼らざるを得ないし、いちスタッフは、行けと言われたら拒否はできない。人がいないサービス業にありがち(たぶん)な底なし沼。

悪いことには、そこで上司がこだわるらしいのが「快く承諾する」ことである。スタッフの負担を減らすための対策や好条件などを提示することもなく、決められたことに対して「笑顔で応じろ」と迫ってくる。この日は更に「どうしてもいやだと貴方が断ったら、他のスタッフが行かなくてはいけなくなる」まで口走ったらしく、頭を抱えてしまった。さ、最悪。他人の感情はコントロールできるものだ、という恐ろしい、たぶん無意識の思い込みがそこにはある。自分もしてはいないだろうかと振り返り、襟を正す。

ミーティング後の仕事も忙しいくらいであれば気が紛れたかもしれないが、スタッフ氏にとっては最悪に最悪を積んだような1日であっただろう。せめて、あったかいものを食べてふかふかの布団で寝ていて欲しい。

豚そぼろ丼、ジャガイモと玉ねぎのケチャップ炒め、
ピーマンのナムル、麦茶

お疲れさまな自分へのご褒美にコンビニでスイーツを買うか、買うまいか、休みの前日は必ず迷う。生クリームを定期的に食べたくなるのである。が、この日はなんとか節約に本気の人の面構えでいられた。家計簿の〆日まであと少し。フンヌ(気合い)。

読書メモ(5‐3)

読んでいる。深まる事件の謎と、右京之介くんの謎。バディものの良さが出てきたので、右京之介くんには本当に期待が高まる。好きなんだ、バディもの。