日々のあはい

貧乏人、本を読んで暮らす

時間との付き合い方、自分との付き合い方

遅番多めの6連勤とかいうバカのシフトを平静に乗り切るなら、「これは6連勤などではなく、3連勤の後に3連勤が続いただけなのだ」と強く思い込むのがいい。間に挟まるはずの休日は今ちょっと反抗期で家出してるだけだからそのうち帰ってくる、6日くらいで。だからこれは6連勤ではない。3日目の仕事を終えたら、連勤が終わった!(まだ終わってない)明日は休みだ!(まだ休みはない)という顔をして、コンビニやデパ地下へウキウキと赴き、自分へのご褒美にちょっと高めのお菓子を買ったりする。与えられたものとは別に、自分の中に区切りを設けるということ。「特に意味もなく6日間出勤しなくてはいけない」という理不尽は、理不尽だがもはや動かしようもない。そして理不尽とは、少なくとも私にとっては多忙をも超えるストレスである。だから真正面からやりあってはいけないのだ。

とはいえ6日分の疲れが身体に溜まるのはどうしようもない。本日、6連勤からの2連休最終日。月に1度しかない連休ではあるが、天気が悪いのもあって遠出をする気持ちになれず、図書館やカフェや家でのんびりと過ごしている。

今月の読了本1冊目。「研究」といっても堅苦しいものではなく、孤独を愛したり、孤独に愛されてしまったりした9人(ニーチェショーペンハウアー、グレン・グルード、ピュリッツアーとハワード・ヒューズ、アミエル、モンテーニュとソローとプルースト)の人生を取り上げて、孤独について考えてみようといった内容である。面白かった。

 大切なのは、他人といかに穏便につきあうかということではなく、自分自身といかにつきあうかということである。他人とのつきあい方は、社会が集団生活を通して否応もなく教えてくれるはずである。しかし、自分自身といかにつきあい、孤独という避けがたい事実にいかに対処するかについては、だれも教えてくれはしない。それは自分ひとりで体験し、学ぶしかない。

 孤独をどう生きるか。

 人びとは孤独をどう生きたか。

私はというと、「他人とのつきあい」をその日その時、必死に凌ぎ切ろうとするような生き方で、「自分自身とのつきあい方」についても真剣に考えたことのない人生を長く続けてきてしまった。恥じ入るばかりである。そもそも、自分との関係を考えることは他人との関係を考えることでもあるはずで、どちらか片方だけ学ぶということはできないのだろうと思う。

こちらもそろそろ読み終わりそう。仏教の本ばかり捗るが、本当にそればかりにならないよう気を付けたい。