迷いの中の祈りよ
4連勤からの休日。TOHOウェンズデイ!水曜日のお休みはなるべく映画館に居たいものである。26日は『教皇選挙』を観るぞ、と今月のシフトをもらった時から決めていて、ずっと楽しみにしていた。
上映開始時間ギリギリのバスしかなくて、しかもそれが10分遅れてしまったので、バス停からショッピングモール内の映画館まで全力疾走する羽目に。走ったの何年ぶりだ?大した距離ではなかったが、寝て起きたら変な筋肉が痛んでいそう。往復のバス代が映画1本分くらいかかるので本当に必死だった。勘弁して欲しい。
しかし雨風の中をダバダバ走ってまで観に来た甲斐はあったのだ。ていうか映画館で観られてよかったなあ!!
教皇の座をめぐるサスペンスということで、話が進むにつれ教皇候補の枢機卿たちの思惑が次々と明るみになっていくわけだが、最後に開示される秘密が想像なんかできるわけがない本当に驚かされるもので、ラストはもうずっと大きなため息をついていたような気がする。信仰のかたち、生き方、立場がどうあれ、すべて人は疑念に揺られながら、迷い続けることを受け容れながら進んでいくしかないのだ。それは戦う(白黒をつける)ことよりも余程の隘路である。
山あり谷あり笑いあり涙ありみたいな揺さぶられるタイプの感動ではないが、じわりと沁み入ってくるような面白さが、開始1秒から最後の瞬間まで続くシブくて強い映画だった。まだいろいろ書きたいが絶対にネタバレをしたくないのでそろそろ黙ろう。いやほんと映画館で観てよかった。映画館で観てよかった映画オブザイヤー。
そんなわけで今日は、
- 『教皇選挙』
- 宮田登『はじめての民俗学』(読了)
- 南直哉『自分をみつめる禅問答 (角川ソフィア文庫)』
- おニュイさんのP5R配信アーカイブ ♯7~8
を観たり読んだりで最高の休日だった。
1月の感想文
今年のいちばんの目標は1日1時間、本を読むこと。現状20~30分程度なので、かなりがんばらなくてはいけない。その上で映画などの映像作品や、小説やマンガにも触れていけたらいいのだが。と、思うだけなら去年からずっと思っているが……(がんばれ)。
今月の仏教本。曹洞宗の開祖・道元の思想哲学が記された未完の大著である。ついに読みはじめてしまった……な感。原文と現代語訳(と原文の註解)を行ったり来たり、照らし合わせながら読んでいるのでなかなか進まない。全8巻、いつ読み終わることやらだ。まあ、どう読んだところで一発で内容を理解するのは不可能なのだし、あまり構えずに楽しみたいと思う。覚悟はしていたものの、やはり難しい。『有時』はこれハイデガーやベルクソンみたいなことだよな……。全部の話が『洗浄』(トイレと爪をきれいにできない奴は何やってもダメという話)や『礼拝得髄』(女人禁制ってなんなの?ばかなの?という話)くらい分かりやすけりゃいいのだが。解説本も探しつつ、どうにか読み続けたい。
今月の小説。時代小説×探偵小説=捕物帳の嚆矢である。大正時代に書かれた小説で、全部で69篇もあるときいて長いこと尻込みをしていたが、実際に開いてみると文章にまったく古さがないし、完全に1話完結型かつ短いのでたいそう読みやすい。そして何より、全部、すごく、面白い。江戸の風景、風俗描写のなんて繊細さ、瑞々しさ。明治を生きる半七老人の昔語りも味わい深い。これをあと59篇も読めるのか……。
今月の映画。21日がお休みだったので、今年初映画館キメてきた。すごく贅沢な娯楽映画で大大大大大満足。物語の筋立ては非常にシンプルだが、ここぞという画の魅せ方、盛り上げ方がばっちりハマっていて大変に気持ちがよい。135分ある映画としてはたぶん台詞量が少なくて、互いの言葉よりも交わす剣や眼差しの間にそれぞれの人となりや関係性が見えてくる。そこに説得力を持たせるアクションの多彩さやロケーションの工夫が素晴らしかった。激推し。
今月のアマプラ映画。ケネス版ポアロシリーズである。オリエント急行は字幕版をすでに観終わっていたのでナイルとベネチアだけ視聴するつもりだったのだが、よし観るかとなったその日の天気があまりにもオリエント急行殺人事件日和(めちゃくちゃ雪降ってたの意)だったもんで。吹替版もよかった。ケネス版ポアロは事件を通してエルキュール・ポアロという人を描く構成がとてもよくて、ここまでポアロさん主役でやってくれるんなら絶対、最後の事件『カーテン』まで辿り着いて欲しい……の気持ちがシリーズを追うごとに高まる。次回作を永久に待つ。
今月のアマプラ映画その2&今月のTVアニメシリーズ。実は去年からちまちま観ていたサッカーアニメ『ブルーロック』である。スポーツものというかスポーツにはあまり惹かれないのだが、これくらい尖ったやつだと逆に楽しめてしまうようだ(『テニスの王子様』とか『黒子のバスケ』とかが好きなわけ)。『ブルーロック』がどう尖っているのかというと舞台設定がまず全力である。才能も未来もあるサッカー少年、それもストライカーだけを集めて、その中からたったひとり「世界一のストライカー」を生み出す代わりに、他のすべての脱落者から選手生命を奪い取るサッカーとデスゲームの欲張りセット、つまりはストライカー蟲毒。このストライカー「だけ」というところと、ただ強くなるのではなく世界の頂点オンリーワンをとりにいく、というのは難しいんじゃないのかと最初はちょっとナメてかかっていたのだが、まったくブレないのがえらいし、パッと見の印象よりずっと真面目な作品だと思う。どのようにして「この俺が」点を奪いにいくかと考えるとき、筋道はいつもロジカルで、何より他者の存在を前提としているところに嘘がない。「俺が」いるということは、絶対的に「お前が」いるということだからだ。
長くなったので、今日はこのへんで。
熱量に殴られる
またこんな時間にブログ開いちゃった。ここ3日くらいで夜の過ごし方がかなり崩れてきたなあ。今日は休みだったのに洗い物も掃除もやれていない。明日明後日でなんとか立て直したいな。
今日は久しぶりに大型ショッピングモールと映画館に行ってきた。あと公園。なにしろ映画が最高だったので、他の上手くいかなかったこと全部チャラだと思ってはいるが、昨夜ウワーッと勢いで立てた計画はやはり成功率が低かった。やっぱり5~7日くらい前に予定を組まないとダメだな、私は。まあ映画が最高だったからいいんだけど!いいんだけど!!
期待をしていなかったわけではないのだが、まさかこんなにいい作品に出会ってしまうとは想像もしておらず。好きな要素がたくさんあって、そのどれもが大変な熱をもって迫ってくる、そんな映画だった。帰り道で何度も思い出し泣きを堪えなくてはならなかった。勢いでもなんでも今日、観に行ってよかった、本当に。
書きたいことはたくさんあるのに、時間も遅いし体調もよくない(生理だから)。今夜はここまで。
寒暖差に揺らぐ日々 / 今週の支出 / 10月の本と映画まとめ
11月5日(日)

昼:さつまいもごはんのおにぎり、無印のミニラーメン野菜炒めのせ
アレクサいわく「予想最低気温は6度、最高気温は21度です」、この落差でも動じない鋼の自律神経であればいいが、実際はそよ風にもぐらぐら揺れる糸くらいの強度である。起き抜けにすでに胸が重く、渋面で日課の運動。渋面だろうと素麵だろうとストレッチをする気力があるだけ成長してはいるはずだ。上半身の凝りをほぐして朝ごはんをゆっくり食べると、重い身体が幾分、軽くなったのを感じる。3連勤(連休ではない)最終日の朝である。
出勤、そして労働。面倒な仕事が(たぶん)無事にすべて終了したので、ひたすら通常業務に励んだ。働かずに生きていけるならその方がいいが、働かなくてはいけないのならこの仕事がいい、そう思えるのはきっと幸せなことなのだろう。
休憩時間に『四人の署名 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫)』を読了した。冒険譚の味わいだ。1作目『緋色の研究 』よりホムワト主人公コンビの人柄に触れる描写が多く、嬉し楽し。3作目『シャーロック・ホームズの冒険 』までは買ってあるので、次はいつ読もうかと悩むのもまた楽し。

10月28日~11月5日の変動支出(クレジット)
- 食事 7,984円
- 日用雑貨 1,478円
- 衣類・美容 2,293円
- 娯楽 5,890円
- 特別支出 2,769円
11月1週目の支出を振り返ってみる。無印のお菓子を多めに買ったのと無洗米を5kg買ったのが響いて、食料品の出費がやや多め。米は仕方がない。無印も美味しいから仕方がない。娯楽費にはカフェ代と食器代が入っている。新しいカップやお皿が食器棚に並んでいると嬉しくなるし食事が楽しい。特別支出というのは実家の両親のために使ったものである。冬に重宝しそうなあったかい生地のソックスを買ってみた。今月末にまた会いに行くので、そのとき渡そうと思う。
今年の家計簿〆まであと少し、目標達成までもうちょっと。のんびりとやっていく。
10月に読んだ本たち
1冊目、小林和彦の『呪いと日本人(角川ソフィア文庫)』。
ブックオフから優待券をいただいたので、それを使って購入。大分前に読了済みの『日本の呪い~「闇の心性」が生み出す文化とは~ (光文社知恵の森文庫)』を加筆修正をしたものとのことだったが、一度読んだきりだったのでほとんど新しい本を読むように楽しんだ。現代人は「呪い」を行うことはなくなったが、それは誰かや何かを呪いたくなるような気持ちがなくなったことを意味するのではない。昔のような儀礼も演劇もない今、憤懣や怨念や嫉妬、心の中のしこりをどのように消化ないしは昇華させるか。日常会話に出てくるものではない「呪い」という言葉は、ともすれば昔の人や物語のもののように遠くに思えてしまうのだが、呪われる自分と呪う自分の、確かにここにあることを思い出させてくれる1冊だった。
2冊目、葉室麟の『秋月記 (角川文庫)』。
秋らしいタイトルと装丁に惹かれてこちらもブックオフで購入。結果、秋の話ではなかったが、秋の風景に心が飛んでいくような物語だった。「山は山であることに迷わぬ。雲は雲であることを疑わぬ。ひとだけが、おのれであることを迷い、疑う」。他者の思惑や環境の変化がどうであろうとも、「おのれであること」から逃げず、また「おのれであること」を楽しむ、そんな風に生きてゆけたなら。深く深く、見る者の心まで共に澄み渡るほどに深く澄んだ、清々しい秋の青空のような、そんな主人公とラストシーンが好きすぎる。
3冊目、藤沢周平の『夜消える (文春文庫)』。
同じくブックオフで購入。長篇葉室を読んだら短篇藤沢が読みたくなった(?)。江戸の裏店に生きる人々を描いた市井もの短篇集である。1篇30ページくらいの短さで、話の内容自体はささやかというか、山あり谷ありを楽しむようなものではない。それでも何気ない日常のさりげない光景が印象深く刻まれていく、このえげつない描写力。最初の3篇以外は全部好きだが、特に『踊る手』は繰り返し読むことになると思う。凄かった。
4冊目と言っていいのか、エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人事件 (青空文庫)』。
史上初の推理小説ときいて、いずれ読まねばなるまいとkindleであたためていたものを、なんとなく今。なるほど原型と頷くところもありつつ、真相でええっと驚かされ(あんまり好きなオチではないがそれはそれとして)、短かったが楽しめた。まあバディもの好きとしては、「名探偵と助手」という素晴らしい発明をありがとうの気持ちでいっぱいになってしまうよな。永久に感謝……。
10月に観た映画たち
気が向いたら感想を追記したい(向かないかもしれない)。
空の近くでお弁当 / 『コードネームU.N.C.L.E』視聴
11月2日(木)

昼:さつまいもごはんと作り置きを詰めたお弁当
2連休2日目は、1日目夜の荒れ模様が嘘のような晴天だ。爽やかな行楽日和である。
この日は晴れたら近所の公園にお弁当を持って行くと決めていた。何ヵ月だかぶりに食器棚の奥からお弁当箱を引っ張り出すと、残り物の蓮根の肉巻き、玉ねぎの酢豚風、砂糖たっぷりでお菓子のような卵焼き、さつまいもごはんを詰めて、水筒には熱い麦茶。途中でセブンに寄り、デザートにモンブランどら焼きも持って行く。
公園の近くで何か学校行事があるらしく、制服姿ではしゃぐ学生さんとたくさん擦れ違った。晴れてよかったね。見晴らしのいい場所を探して、公園の大きな上り坂をゆっくりと歩いた。紅葉の盛りにはまだ少しだけ早く、あたり一面もみじの赤とはいかなかったが、銀杏の鮮やかな黄金色と秋空の澄んだ青のコントラストが美しい。この公園はちょっとした山の上にあるので、坂道と階段をがんばって登り切れば、開けた空と街並みと、更にその先の山の連なりまで見渡すことができる。

ベンチに座って青空の下のランチタイム。遮るものが何もなさすぎて右の米神のあたりが陽射しでじりじりと暑かったが、ときおり通り過ぎていく冷たい風は心地よく、のんびりと1時間はくつろいでいただろうか。身体の中の悪いものが太陽に溶かされ風に流され、全部出ていったような気分になった。いつも上り坂で挫けてしまいがちなのだが、近い内にまた来たい。
いきつけのカフェに寄って、少し読書をしてから帰宅。晩ごはんを食べて、夜は映画。今月も休日の夜は映画を1本視聴したい。ホラー以外ならなんでも観られる雑食なのだが、こだわりがなさすぎて逆に何を観たものかと困りがちである。

かなりお気に入り。スパイものならではの展開はありつつ、スリリングな駆け引きや涙を誘う人間ドラマは、ありそうでない。その身軽さ、軽快さがすごくよかった。ユーモラスでチャーミングで、どこまでもオシャレ。頭の1秒からスタッフロールの尻尾までずっと楽しかった。……続編ないの?本当に??なんで????
『ラスト・ディール』を観た / なんにもない日はすぐに書く
10月18日(水)

毎朝9時に株価をチェックしているが、最近は地合いが悪すぎて手を出したくても何もできない(すべきではない、たぶん)。明らかに下げすぎな銘柄を見つめながら、さすがにここが底ではないのか、いや明日も売られるのではないか、と小一時間悩むも結局、放置。株、永遠に分からん。私のようなヘタクソビンボーが今この相場でできることは、焦らないということだけだ。
さて、休日である。
行きたいカフェがあったのだが、夕方近くになっても顔を塗って身支度を整える気分にならず、わりとめずらしいことに家から一歩も出ずに過ごしてしまった。ノーマネーデーを1日増やせたと思えば悪くない。日中は作り置きのおかずを3品こしらえ、ごはんを炊いて冷凍し、YouTubeでゲームの実況動画を視聴、あとは書き損ね続けていた日記を書くなどしてまったり過ごした。日記は溜め込めば溜め込むほど後日かたちにするのが難しくなると思う。出来事らしい出来事がなく、印象が薄い日の日記こそ、その日の内に記しておきたい。

家計簿の〆日まで残り9日、毎日の献立を決めておいた。野菜のストックにまあまあ余裕があるので、おやつだけ買えばあとは間に合いそうである。休日の過ごし方次第だが、10月の食費もなんとか2万円以内に収まりそうだ。
休日なので夜は映画を観て過ごした。
芸術という夢に生きるじいさんと、その孫と、娘さんのお話である。72歳の主人公の言動にギャンブル依存の人っぽい生々しい愚かさがあり、金がないのにオークションにぶっ込んでいく様や、家族を顧みず自分と自分の好きな物の世界に没入する姿が、目を背けたくなるほど痛ましく、しんどかった。だからもう一度観たいとは思えない作品なのだが、邦題にもなっている肖像画の謎の解ける場面とその後がすごくよくて、なんやかんや最後まで観られてよかったなとも思っている。この1時間34分には、じいさんの人生が詰まっていた。人生は、愚かで惨めで愛おしい。映画っていいなあとしみじみ思った。
大敗とアップルパイ / 読了本と休日の映画
10月13日(金)
保有している株が強烈な大暴落を起こしており、何も見なかったことにして楽天証券のアプリを閉じた。こっわ。すぐに開いた。見間違いじゃなかった、酷い。大惨事。無駄に閉じたり開いたり。まあ、こうなる前にきっちり損切りできなかった私の負けだ。そこは潔く認めねばならない。あとはもうできるだけ早く、数ヶ月後か1年後か、もっと早いかもしれないし遅いかもしれないが、とにかくいつかブチ上がってくれと祈るばかりだ。来年はもっと上手くやれるようになりたいな、と苦々しい思いで家計簿を見つめた。今年は株で月6,000円の利益を出すことを目標にしているのだが、今のところはプラス4,000円程度だ。種銭が少なくても、もう少しなんとかなるはずだと思う。来年は、などと言ってしまったが、別に今年の取引ができなくなったわけでもなし、必要以上に気弱にならずやれる範囲でやってみよう。
ともあれ、休日である。
きれいに晴れて風もなく、気温は22度と実にちょうどいい気候。素敵な秋の日、という感じである。街の街路樹も少しずつ色づいてきて、うきうきとする。これは出かけるしかないな(まあ休日はどんな天気でもだいたい外出するのだが)と、お昼、お腹を減らしながらガストに向かった。

ドリンクバーとアップルパイを注文。美味しいのだが、パイ生地が薄くて秒でなくなってしまった。もっと食べたい。写真だと量が分からなかったのでトッピングなしで注文してしまった。ソフトクリームを乗せてもらうべきだった。
いつものカフェに移動して読書、そして読了。
「呪い」よりはまだ「ケガレ」の方が身近な言葉のように思えるのだが、ケガレを生み出すのは呪いであるし、日常会話で呪い呪われと言い合わないからといって、それが行われていないわけではないだろう。遠い世界の、物語やオカルトの専売特許ではあり得ない、私たちの生きる世界に在る、私たちにとっての「呪い」を見つめるための1冊であった。面白かった。
図書館にも行こうと思っていたが、なんとなく気乗りせず、帰宅。
休日のお気に入りはガスト、モス、コメダ、行きつけのカフェが3件、図書館が2件。行動範囲がわりと定まっており、もう少し広げたいなと最近よく考える。日常に刺激、とまではいかなくとも、適度な変化は作りたい。

晩ごはんは茶色くなりがちかも
毎日、野菜を5種類食べることを目標にしているのだが、休日だけはあまり考えず、食べたい時に食べたい物を食べている。写真の奥の物体は、めんつゆで軽く下味をつけた蓮根に、片栗粉をまぶして揚げ焼きにしたものだが、たったそれだけの料理なのにすごく美味しくてびっくりしてしまう。スナック感覚でポリポリ食べて、うっかり食べ尽くしてしまうので、あまり量を作らないよう心掛けねばならない。旬の食材くらいもりもり食べたいが、節約のためには仕方がない。外食をする分、食材費には気を遣う。今月の食費は予算が20,000、残り6,227円である。今月はあと2週間だから、1週間で3,113円。あまり余裕がないので楽天ポイントなども使いつつ、美味しく楽しくやりくりである。
食後は映画を観て過ごした。
開始3分で、映像美!とときめかされる。1時間半の短い映画だったが、このストーリーなら短くて正解か。原作は菊池寛『袈裟の良人』、『源平盛衰記』の遠藤盛遠と袈裟御前のお話だ。つまり、美しい人妻(袈裟)に狂おしく横恋慕をした男(盛遠)が、最悪のストーカー行為に及んで全部ぶっ壊してしまうひでえ話である。こうして書き出すと身も蓋もない。いや「他に言いようがあるだろ」と思われるかもしれないが他に言いようがないんだよこれ。それでも楽しく観られたのは、映像と役者さんのおかげだろう。特に、清廉な貞女を演じる京マチ子の説得力と存在感が素晴らしかった。機会があれば4Kリマスター版も観てみたい。










